工場・倉庫のコンプライアンスとは？

本記事では、工場・倉庫のコンプライアンスについてご紹介します。

コンプライアンスを聞いたことがないという方は少ないと思いますが、近年、コンプライアンス違反が発覚する事例は後を絶ちません。

知らずに違反した、分かっていたけど違反してしまったなど、様々理由はありますが、個人だけでなく企業にも大きな損失が発生するのがコンプライアンス違反です。

コンプライアンスとは、「企業が法令や規則を良く守ること」を指します。

企業に求められるコンプライアンスでは、①お客様の要求・要望に応える、②法律・社会常識・自社内ガイドライン(会社ルール)を守って言動・行動するなどが挙げられます。

プロとして、社会人として最低限のラインマイナスを出さないことが大切ですが、コンプライアンス違反が発生すると、企業の経営危機を招く大問題に発展する危険があります。

コンプライアンス違反倒産と未然防止の対策とは？

2022年では、不正発覚による「コンプライアンス違反倒産」が、過去最高の300件になりました。

①物価高、②人手不足、③コロナ融資の返済を背景に、粉飾決済や業法違反、脱税などが見つかり倒産に至った企業が増えています。

コンプライアンスに関する法令では、企業や労働、雇用、健康、情報、環境、建築、土地など数多くあります。関連法の全てを熟知することは難しいので、コンプライアンス研修などでポイントを理解しておきましょう。

工場、倉庫の建設に関する法令では、建築基準法、建築物衛生法、土地区画整理法、消防法、工場立地法などが挙げられます。

ルール違反では、確認申請を行っていない、準耐火構造に適応していない、防火区域が設けられていない、延焼措置がなされていない、緑地が設けられていない、法22条区域の措置がなされていないなどが考えられます。

建物・設備の破損・老朽化に伴い、その場しのぎの補修や改修を行った結果、違法建築に至っているというケースも後を絶ちません。

コンプライアンスに関して、企業や従業員、関係者がルールを理解することが大切です。ルールに違反しない仕組みをつくり、コンプライアンス違反を未然に防止していきましょう。