本記事では、工場・倉庫の脱炭素・GX経営をテーマにご紹介します。
「脱炭素」とは、温室効果ガスにおいて、排出量から吸収量・除去量を差し引いた合計をゼロにすることを指します。※ 脱炭素とカーボンニュートラルは同義です。
「GX(グリーントランスフォーメーション)」は、「脱炭素」より新しい言葉になります。
脱炭素が、温室効果ガスに着目した言葉なのに対して、GXは温室効果ガスに加え、経済・社会の変革という概念を含んだより大きい概念になります。
脱炭素・GX経営では、事業活動における温室効果ガスの排出削減に加えて、ESG(社会・環境・企業統治)やSDGs17ゴールの考え方に基づいて企業が経営戦略や事業方針を策定することも求められます。
脱炭素の取組みでは、二酸化炭素を多く排出する部門(産業、運輸、業務その他、家庭など)を中心に、削減対策を実施していく手法が有効です。
工場・倉庫の脱炭素・GX経営に取り組む理由には、①知名度獲得(採用、認知度)、②資金調達(融資や投資、株式)、③製品差別化、④取引先開拓などが挙げられます。
脱炭素・GX経営に取り組んだ方が良いのはもちろんですが、より自社にメリットが高い施策に絞って優先的に進めていく方法が効果的です。
では、最もメリットが高い取組みですが、以下のような認証・登録がおすすめです。
認定企業13,859社(日本適合性認定協会/2023年5月時点)
認定企業7,442社(環境省/2023年4月時点)
認定企業350社、コミット67社(環境省/2023年1月時点)
例えば、SBT認証と聞くと、大手企業が中心で取組みにくい認証取得と思われるかもしれませんが、中小企業向けの認証コースが設定されています。
今後、中小企業の登録が増えてくることが期待される認定ですので、早期の申請を進めて先駆者メリットを得ていただければと思います。
以上、工場・倉庫の脱炭素・GX経営のすすめについてご紹介しました。
ぜひ、貴社でも、個人1人1人の省エネの努力を図るとともに、会社全体で脱炭素・GX経営の取組みを進めてみてください。